パロキセチン錠の効果・特徴

パロキセチンイメージ

パキシルという抗うつ剤があります。

現状では日本で一番処方されているSSRIであり、お世話になってる方も多いかもしれません。

パキシルにはジェネリックがあり、「パロキセチン」という名前が付けられています。

ジェネリックは「薬価が安い」というメリットがあります。理論上は効果はパキシルと変わりませんので、今後はパロキセチンの処方が増えていくでしょう。

ここでは、パキシルのジェネリックであるパロキセチンについて紹介します。

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1.パロキセチンとは

パロキセチンはGSK社が発売している「パキシル」のジェネリックです、

成分はパキシルと同じであり、理論上はパキシルと全く同じ薬効が期待できます。

薬価はパキシルに比べて安く、6-7割程度に抑えられているため、
「パキシルでの治療は続けたいけど薬価がネックで・・・」
という方にはぜひおすすめしたいお薬です。

パロキセチンは基本的にはパキシルと同じものですので、効果や副作用について知りたい方は
下記パキシルの説明ページもご参照ください。

▽ パキシル錠の効果・特徴【医師が教えるパキシルの全て】

▽ パキシルは太る?パキシルの体重増加と対処法

▽ パキシルの離脱症状 【医師が教える原因と対処法】

▽ パキシルとアルコール【医師が教えるパキシルの全て】

▽ パキシルと眠気【医師が教える原因と対処法】

パキシルの減薬・断薬で気を付ける事【医師が教えるパキシルの全て】

2.パロキセチンは本当にパキシルと同じ効果があるのか?

理論上は、同じ効果があるはずで、実際パロキセチンに切り替えたケースを見ても、
ほとんどの方はパキシルとパロキセチンで同じ効果を示します。

しかし中には、パキシルからパロキセチンに変更したら調子を崩してしまった、というケースもあります。
これはどうして起こったのでしょうか?

まず考えられるのが「心理的原因」です。

精神科は「気持ち」「精神」の病気ですから、心理的影響が大きく経過に影響します。

「後発品って心配・・・」
「本当に大丈夫だろうか・・・」

ジェネリックへの切り替えの際、このような気持ちを強く持ってしまうと
不安が強くなりますから、病気の経過も悪くなってしまうのです。

すると、同じ薬効があるけども不安が強くなった分、お薬の効果が弱まったように見えてしまうのです。

ここから言えることは、ジェネリックへ切り替える際の心配が抑えられない方、元々不安がとても強い方は
無理してジェネリックに切り替えない方がいいと言えます。

ジェネリックへの切り替えはあくまでも「薬価が安くなるなら」など、自分にとって
メリットを感じられる場合だけにしましょう。

もう一つの原因が、ジェネリック医薬品側に原因があるケースです。
これは滅多にありませんが、稀に起こりえます。

私が内科患者さんで1例だけ経験したケースで血圧のお薬をジェネリックに変えたら、
明らかに血圧が上がってしまった、ということがありました。

もちろんジェネリックへ切り替えた不安で上昇した可能性もありえますが、
その患者さんは高齢・寝たきりの方で、切り替えたこともあまり理解されていないご様子でした。

これは実際にジェネリック医薬品の性能が悪かった可能性が高いと考えられます。

後日製薬会社さんに聞いた話なのですが、ジェネリック業界は現在競争が激しくなっていて、
様々な企業が乱立し、多くのベンチャー企業も参入しているようです。

その中には、薬についてあまり詳しくはないけど「儲かりそう」という理由だけで
参入している企業もいるかもしれないし、粗雑な薬を作っている会社がないとは言えないとのことでした。

なるべく名の通った製薬会社のジェネリックのほうが安心ですよ、とその方は
私に教えてくれました。

また、ジェネリックは薬物の成分は同じなのですが、コーティング剤や緩衝剤はそれぞれ
異なっているようです。

その薬物成分以外の部分の影響によって、効果に多少の差が出てしまう可能性はありえるようです。

なので、ほとんどのケース(体感では95%以上)において先発品とジェネリックは同じ効果が
期待できるが、中には切り替える事で不調になることもありえる、と考えておくといいと思います。

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3.パロキセチンの薬価

パロキセチンの薬価は、パキシルの6割程度に設定されています。
ジェネリック間に薬価の差はなく、どのパロキセチンも同じ薬価です。

パロキセチン5mg  36.2円 (先発品60.50円)
パロキセチン10mg  63.4円   (先発品105.60円)
パロキセチン20mg  110.9円 (先発品184.70円)

30社以上が出しているパロキセチンですが、どの会社のパロキセチンも同じ価格です。

ちなみに東和薬品はパロキセチンのOD錠を販売しています。
ODとは口腔内崩壊錠のことで、口の中で溶けるから水がなくても飲める、というものです。

10mgと20mgが出ていますが、これもそれぞれ63.4円、110.9円と他のジェネリックと
値段は変わりません。

4.パロキセチンという名前の由来

「パロキセチン」という名前は、実はパキシルの一般名です。

医薬品には、それぞれ「一般名」と「商品名」があります。
一般名というのは、国際的に決められたお薬の名前です。

なので、全世界でほぼ共通ですので「パロキセチン」と言えば、どの国の医師にも通じます。

対して商品名というのは、医薬品を販売している会社が独自につけた名前です。
「パキシル」はGSK社がつけたパロキセチンの名前です。

商品名は、「会社が独自につけた名前」ですから、海外では通じないこともあります。

国がジェネリック医薬品を推奨していることもあり、ジェネリック医薬品がどんどん増えてます。
それに伴い、商品名がどんどん増えていくわけですから、現場は混乱するようになってきました。

私たち医療者も、いくらプロといえども日々どんどんジェネリック医薬品が発売されると
全ての名前を正確に記憶することは困難です。

そうなると、「この薬の名前は初めてみるけど、何のジェネリックなんだ??」
と毎回調べなくてはいけなくなります。

そうなると、患者さんにも迷惑がかかるし、医療者側も分かりにくい商品名の薬は
敬遠するようになりますから、処方されなくなってしまいます。

そのため、最近のジェネリックは、一般名をそのまま商品名にして、
語尾に会社名などをつけるというものが多くなってきました。

一般名は医療者も把握しているため、これだと混乱が少なくなり私たちも助かってます。

パキシルも同様で、

  • パロキセチン「明治」
  • パロキセチン「アメル」
  • パロキセチン「AA」

などのジェネリック名になっているのです。

 

(注:ページ上部の画像はイメージ画像であり、実際のパキシル錠のジェネリックとは異なります)

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