心身症の原因とは?ストレスなど3つの原因

心身症の原因。ストレス、性格など

心身症とは、「こころが原因でからだの症状が出る疾患」のことを指します。

「ストレスで頭痛が出た」「ストレスで胃潰瘍になった」「ストレスで喘息が悪化した」「ストレスで下痢が止まらない」・・・

これらは全て心身症に含まれます。

精神的な負担が多い現代社会において、心身症を発症する方は多くなっていますが、心身症を発症してしまう方はどんな人が多いのでしょうか。発症しやすい原因はあるのでしょうか。

心身症発症には大きく分けて3つの原因があります。今日は心身症になってしまう原因についてみてみましょう。

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1.心身症の原因その1.ストレス

心身症の定義には、次のように書かれています。

心身症とは、身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的な因子が密接に関与し、器質的ないし機能的障害が認められる病態を言う。ただし、神経症やうつ病など、他の精神障害に伴う身体症状は除外する。

発症の原因として、「心理社会的な因子」が大きな比重を占めているということが書かれていますね。

この心理社会的因子というのは「心理的な因子」と「社会的な因子」2つのことで、心理的な因子というのは悩みや考え方などこころの因子、社会的な因子というのは仕事や家庭、人間関係などの社会生活上の因子です。

心理社会的因子とは、ざっくり言ってしまえば「ストレス」と言い換えることができます。心身症発症の最大の原因は、ストレスがかかっていることです。

ストレスも色々なものがありますが、こんなストレスだと心身症になりやすい、というものはありません。本人がストレスと感じるものであれば何でも原因になりえます。

一般的に大きなストレスを受けるものとして、次のようなものが指摘されています。

  1. 配偶者や親族、家族などの死
  2. 離婚
  3. 重傷あるいは重病
  4. 失業
  5. 環境変化(引っ越し、昇格、降格など)
  6. 妊娠、出産
  7. 人間関係の不和
  8. 過重な労働(オーバーワーク)

これらの要因が背景になって、身体の症状が出ている方は心身症の可能性も疑った方が良いでしょう。しかし、これら以外でも、本人がストレスと感じるものであれば原因となりえます。

2.心身症の原因その2.性格

心身症になりやすい性格として、アレキシサイミア(失感情症)が指摘されています。

アレキシサイミアとは、自分の感情に気づくのが苦手な性格、また自分の感情を表現することが苦手な性格のことです。「失」という文字が入っているため、「感情を失った人」、という誤解をしばしば与えますが、そうではありません。感情を失っているのではなく、自分の感情に気づくのが苦手な性格傾向のことです。

自分の感情に対する認知が乏しいため、想像力や内省する力も弱いことも特徴です。

アレキシサイミアの方は、自分の感情やストレスになかなか気づけないため、ストレスを受けていたとしても「自分は普通です」「元気です」と答えます。これは、やせ我慢で言っているわけではなく、自分自身では本当に「何もストレスにはなっていない」と感じているのです。また、なんらかの不自然さを感じてはいても、それをストレスだと認識できていないこともあります。

ちなみに、うつ病になりやすい性格として「メランコリー親和型性格」が指摘されていますが、これは「他人に合わせ、自己犠牲をする」タイプのことです。この場合は、本当は自分自身はつらいと認識しているけども「他の人に迷惑をかけてはいけない」という心理から「大丈夫です」と答えるケースが多いです。アレキシサイミアとメランコリー親和型は、表面上は似ていますが心理背景はこのように異なっているのです。

アレキシサイミア傾向のある方は、自分では自分の精神面は問題ないと考えています。だからこころは表面上は平常を保っています。でも、実際はストレスを受けているため、行き場のないストレスは身体が症状を発することでサインを出しているではないかと考えられています。

自分の感情を自分で認識するのが苦手、というのは子供にも当てはまります。

小児・児童に心身症は多いのですが、子供はまだ自分の感情をうまく表現できないから、という理由があるのです。

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3.心身症の原因その3.遺伝・体質

心身症は、ストレスが原因で身体に症状が出てしまう疾患のことを指します。実はこの症状の出方って個人差が大きくあります。その個人差は遺伝や体質によって決定されていると考えられています。

同じストレスを受けて、同じくらいのダメージを受けたとしても身体症状に出る人もいれば、精神症状に出る人もいます。また、身体症状だとしても、人によって胃腸に症状が出たり、頭に症状が出たり、肺に症状が出たりと、症状が出る臓器はそれぞれ違ったりします。

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