筋緊張を和らげて頭痛を治す!ストレス性頭痛にも効く頭痛体操とは?

頭痛で苦しむ人は多く、国民の4人に1人は何らかの頭痛を認めるという報告もあります。頭痛は原因不明で起こってしまう事も多いのですが、一番多い原因はストレスや精神的な疲れでしょう。

ストレス性の頭痛は、根本的な解決が難しく、鎮痛剤などのその場しのぎの治療法になってしまいがちです。

確かに鎮痛剤を飲めば頭痛は和らぎますが、効果が切れれば頭痛はまたやってきます。だからといって鎮痛剤をずっと使い続けていれば、胃が荒れるなど副作用という別の問題が出てきてしまいます。

精神科領域でも、患者さんから頭痛の訴えを聞く事は少なくありません。ストレスや過労で生じることもあるし、うつ病などの疾患の付随症状として出現することもあります。

今日は、頭痛を治すおくすり以外の治療法として、頭痛体操というものを紹介させていただきます。

1.頭痛体操とは?

頭痛体操とは、頭痛に対する治療方法のひとつです。

頭や肩、首の筋肉へのストレッチのようなもので、身体を動かして首や肩の筋肉をほぐすことで、筋肉の緊張によって起こる「筋緊張性頭痛」を改善します。また自律神経を安定させることによって、精神的な理由で生じる頭痛の改善も期待できます。

2.どんな頭痛に効くの?

頭痛体操の効果は、

  • 筋肉の緊張を和らげること
  • 不安を和らげること

です。

そのため、頭や首、肩の筋肉が緊張して起こる緊張性頭痛に効果があります。また、精神的な理由で生じる心因性の頭痛にも効果を期待できます。

また、片頭痛を予防する効果もあると言われています。しかし、片頭痛が実際に起こっている時には症状をかえって悪化させてしまうため、片頭痛発作中は行わないようにしましょう。

緊張性頭痛は、頭痛中に体操を行っても構いません。

3.頭痛体操で頭痛を治す方法

頭痛体操は、立位で行います。

背筋を伸ばして足は肩幅程度に開き、まっすぐに立ちます。この体勢を基本として、肩や腕を動かしていくのですが、その際、軸をぶらさないよう、頭を動かさないように気を付けます。

  1. 肩を左右に交互に振る
  2. 肘を軽く曲げて、腕を上下に振る

それぞれ数分(2~5分ほど)行います。

たったこれだけのかんたんな体操ですが、頭痛を改善したという報告は多くあります。

頭痛体操

4.専門家の指導を受けると更に効果が上がります

頭痛体操は自宅で一人で簡単に行える治療です。そのため、ネットや本などを参考にやってみる方も多いと思います。

しかし、筋肉の構造というのは一般の方が思っているよりも複雑であり、姿勢や身体のわずかな動かし方の違いによっても効果が異なってくるため、出来れば専門家の指導を一度受けてみることをお勧めします。

頭痛体操に詳しい理学療法士(PT)や医師などに相談してみましょう。