デパスのジェネリックの効果と副作用【医師が教える抗不安薬の全て】

デパス錠(エチゾラム)は1984年から発売されている抗不安薬です。

発売から30年以上経ちますが、現在でも非常に多く使われる抗不安薬であるためジェネリック医薬品も多く発売されています。

ここではデパスのジェネリックの紹介や、先発品のデパスとジェネリックに違いはあるのかについてなどをお話します。

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1.デパスのジェネリックにはどんな薬があるのか

2015年現在、デパスのジェネリック医薬品として、たくさんのお薬が発売されています。

医療費削減のためジェネリック薬の使用が推奨されていることもあり、最近ではジェネリック医薬品の数がどんどん増えておりデパスも例外ではありません。

あまりに増えすぎてしまい次々と発売されるジェネリック名を覚えきれず、現場は混乱しているため、最近ではジェネリック医薬品の薬名を統一して混乱やミスを防ごう、という流れになっています。

具体的には、ジェネリックの名称を

「(一般名)+(会社名)」

に変えることで、「このくすりは○○のジェネリックなんだ」と分かりやすくする工夫がされています。

ちなみに一般名とは、国際的に決められた薬物の名称のことです。これからはほとんどのジェネリックがこの名称に統一されていくでしょう。

デパスの一般名は「エチゾラム」ですので、現在デパスのジェネリックは、

・エチゾラム「アメル」
・エチゾラム「オーハラ」
・エチゾラム「トーワ」
・エチゾラム「EMEC」

などの名称となっています。これ以外にもデパスのジェネリックはありますが、基本的にはどれも、エチゾラム「〇〇」という名称です。

ちなみに以前は、ジェネリックに対して製造した製薬会社が自由に名称を付けていました。一例を挙げると、

・エチカーム(現在はエチゾラム「トーワ」に名称変更)
・パルギン(現在はエチゾラム「フジナガ」に名称変更)
・セデコパン(現在はエチゾラム「JG」に名称変更)
・デゾラム

などがあります。

これらも現在は徐々に名称がエチゾラム「〇〇」という名称に変更されつつあります。

2.デパスのジェネリックの薬価

ジェネリックを使用する最大のメリットはその薬価にあります。具体的な先発品とジェネリックの薬価を比較してみましょう。

まずは先発品であるデパスの薬価ですが、

デパス(先発品) 0.25mg      9.0円
デパス(先発品) 0.5mg        9.0円
デパス(先発品) 1.0mg    13.0円
デパス(先発品) 1%細粒  119.20円/g                     (2015年現在)

このようになっています。

対してデパスのジェネリックの薬価は

エチゾラム(ジェネリック) 0.25mg  5.8~6.2円
エチゾラム(ジェネリック)   0.5mg     6.0~6.3円
エチゾラム(ジェネリック)   1.0mg     6.4~9.6円
エチゾラム(ジェネリック) 1%細粒   26.80円/g                                    (2015年現在)

とやや安めに設定されています。

抗不安薬のは薬価は元々が安めに設定されていますが、ジェネリックは更に安くなります。

デパスの0.25mgと0.5mgって同じ薬価なんですね。

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3.先発品とジェネリックの効果は同じなのか?

患者さんから、「先発品とジェネリックの効果に差はありませんか?」という質問をよく頂きます。

これは、基本的には全く同じ効果だと考えていいでしょう。

ジェネリックは安いので、「成分が少ないのでは?」「質が悪いのでは?」と心配される方もいますが、これは全くの誤解です。ジェネリックが安い理由は、質の悪い成分を使っているからではありません。

ではなぜ、ジェネリックは安い値段で販売できるのでしょうか。

先発品は「最初に作られたお薬」ですので、その研究や開発に多額のお金がかかっています。お薬の成分を発見・抽出するのにも費用がかかります。数千人の人を対象にした臨床試験をすれば、これもまた費用がかかります。私も詳しくは知りませんが、聞くところによると数十億・数百億円とか、莫大な費用がかかるそうです。

先発品を発売する製薬会社は、その開発費用も回収しないといけません。でないと赤字になってしまい会社がつぶれてしまいます。となると、薬の値段に開発費も上乗せして販売しないといけませんから、必然的に薬価は高くせざるを得ません。

これが先発品の薬価が高い理由です。製薬会社も企業である以上、利益を上げないといけませんから仕方ないのです。

しかしジェネリックはというと、研究費や開発費がほぼかかりません。先発品で既にお薬の開発や研究はしてもらってますから、莫大な費用をかけて同じことをやる必要はないのです。

ジェネリックの発売に当たって行うべきことは、「このジェネリック薬は先発品と同じ効果・効能がありますよ」ということを証明するだけです(これを生物学的同等性試験といいます)。この試験にもある程度のお金はかかりますが、先発品の開発・研究費と比べると、比較できないほど安価で済みます。

このように、先発品とジェネリックは初期投資額が全く異なるのです。ジェネリックは、質が悪いから安いのではなく、多額の研究費や開発費の分が引かれた分安くなっているのです。

ですので「安物だから質が悪い」という心配はいりません。

しかし、稀にジェネリックに変えたらお薬の効きが悪くなった、というケースも実際の臨床をしていると確かにあります。ジェネリックの主成分は先発品と同じですので、基本的には効果は同等のはずですが、なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。

主成分的には先発品もジェネリックも同じなのですが、主成分以外の添加物などが微妙に違う場合があり、それが人によっては合わなかったり、分解や吸収に多少の影響を与えてしまうからではないかと考えられています。

また、もしかしたら中には製造過程が粗雑な製薬会社もあるのかもしれません。そんなことはないことを願いたいですが・・・。

そのため、もしジェネリックに変更して違和感を感じるのであれば、先発品に戻すのも一つの方法です。この判断は主治医とよく相談しながら行ってください。

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