アニマルセラピーで癒しを得るために知っておきたい事

アニマルセラピー

アニマルセラピーは、動物との触れ合いによって心身の改善させる治療方法です。

こころの癒しを得られるアニマルセラピーはこころの健康を向上させる治療としても有効ですし、また例えば馬を使った「乗馬療法」などは身体障害者の方の身体機能向上の効果もあります。このようにアニマルセラピーは医療的にも効果が期待できる治療法です。

更に、アニマルセラピーは病気の方だけに効果がある治療法ではありません。心身が健康な方でも、今の健康状態を維持したり、身体やこころの状態を更に安定させるために導入することが出来ます。

アニマルセラピーはまだメジャーな治療法ではないため受けたことがある方は少ないかもしれません。しかし、「アニマルセラピー」いう言葉は聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

「動物と触れ合うとこころが癒される」というのは、誰もが感覚的には理解できることでしょう。

しかしこの治療法にはどうしてこころの治療に効果があって、また効果を最大限にするためにはどのように行えばいいのかというのは、あまり深くは知られていません。

「アニマルセラピー」と言われると何だか専門的で難しい治療法のような気がしますが、実際は自宅などでも簡単に行える方法です。特にペットを飼おうと思っている方や実際にペットを飼われている方は、心身を健康に保つためにぜひアニマルセラピーの効能を知って下さい。

今日はアニマルセラピーについて、その効果と実際の行い方について紹介させて頂きます。

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1.アニマルセラピーってどんな治療法なの?

「アニマルセラピー」というと、なんだか難しい治療法のように聞こえるかもしれません。

しかしアニマルセラピーというのは、何も難しい治療法ではありません。

ざっくり言ってしまえば、「動物と触れ合う事でこころや身体の不調を改善させる」ことがアニマルセラピーです。

「セラピー」というと、病院などの特殊な場所でしか行えない治療法のように感じますが、アニマルセラピーはそうではありません。

  • 自宅でワンちゃんと触れ合って癒された
  • 講演で野鳥や小動物を見て癒された

これも立派なアニマルセラピーになります。

動物には私たちを癒す力があります。これはみなさんも感覚的には理解しているでしょう。これを治療に利用しようというのがアニマルセラピーなのです。

動物と触れ合う事によって得られる効果はいくつもありますが、主に精神(こころ)への作用が大きいため、アニマルセラピーは主にこころの病気の治療に用いられています。当サイトもメンタルヘルスのサイトですので、アニマルセラピーの心身への効果のうち、主に「こころ」への効果について紹介していきます。

2.アニマルセラピーでどのような効果が得られるのか

「動物と触れ合うと癒される」

これについて異論のある方は少ないでしょう。最近はペットブームで、多くの家庭で犬や猫が飼われていますが、その理由には

「一緒にいると癒される」
「ペットがそばにいると落ち着く」
「懐いてくれると幸せを感じる」

といった事も多いのではないでしょうか。これはペットを飼うのは「癒しを求めている」という側面もあることが分かります。

しかし「なぜ、動物と触れ合うと癒されるのか」と言われれば、その具体的な機序を説明することは難しいものです。

ここではアニマルセラピー(動物と触れ合うこと)によって具体的にどのような効果が得られるのかについて紹介します。

Ⅰ.血圧が下がる

アニマルセラピーは、「こころ」に対して効果を発揮する治療法といったイメージがあるかもしれません。

しかし実はこころだけでなく、身体的にも効果があるのです。

その1つに「血圧を下げる作用」があります。

実査に動物と触れ合うことで、血圧が低下したという報告は数多くあります。

とは言っても動物自体から何か血圧を下げるような物質が分泌されて、それで血圧が下がるという直接的な作用ではありません。動物と触れ合うことで血圧が下がるのは、安心感や愛着を感じることでリラックスの神経である副交感神経が活性化するためだと考えられます。

副交感神経は自律神経の1つで、血圧を下げたり呼吸や脈拍をゆっくりしたりと、主に心身をリラックス状態に向かわせる神経です。

有名な研究として、1980年にアメリカのフリードマンは、心筋梗塞後1年経った患者さんの生存率を調べたところ、驚く結果が得られました。なんと、ペットを飼っている群はそうでない群に比べて約3倍も生存率が高かったのです。心筋梗塞は血圧が高いことで再発の危険性が増しますので、この結果は動物が血圧を下げるという1つの根拠になります。

またペットを飼っている人の方が、そうでない人に比べて病院に通院する回数が少ないという報告もあります。

Ⅱ.リラックス効果

アニマルセラピーでは、動物との触れ合いによって副交感神経(リラックスの神経)を活性化させます。

これによってこころに良い影響を与えます。

具体的には、

  • 気持ちが落ち着く
  • 攻撃性や暴力、怒りが抑えられる
  • 気力が高まる
  • 不安が和らぐ
  • イヤな事があった時の落ち込みの程度を軽減させる
  • 死にたいという気持ちに歯止めをかける

といった効果が報告されています。

これらは動物と触れ合ったり、動物を飼うことによって、

  • こころが落ち着くため、怒りを制御しやすくなる
  • 世話をすることで必然的に活動量が増えるため、それにつられて気力も改善する
  • 動物に注意が向くようになるため、その分不安から気持ちがそれる
  • イヤなことがあっても動物に癒されることで、思い落ち込みに進行することが抑えられる
  • 自分が死んでしまったら、この子が困ってしまうという気持ちが生じる

といった作用が生じた結果得られているものでしょう。

Ⅲ.社会性が高まる

アニマルセラピーで動物との触れ合いを続けていると、次第に社会性が高まっていくことが報告されています。

「社会性」とは分かりにくい言葉ですが、これは要するに「集団で生きていくために必要な能力」の事です。

具体的には、

  • コミュニケーション力
  • 相手を思いやる気持ち
  • 状況に応じた適切な表情

などが該当します。

アニマルセラピーを導入した引きこもりの子や自閉がちの子は、動物との触れ合いを続けていく中で次第に社会的な活動が増えていくことが報告されています。

これは動物と少しずつコミュニケーションを取ることで、人間とのコミュニケーションを始める下準備になるためでしょう。また動物と触れ合う事で、社会性を高めるホルモンであるオキシトシンが分泌されやすくなることも一因だと考えられます。

このような効果からアニマルセラピーは、小さなお子さんの引きこもりや不登校に対して効果が期待できます。また自閉症スペクトラム障害(発達障害、アルペルガー症候群など)といった社会性の障害がある疾患の方に対しても良い効果が期待できます。

また認知症の方にアニマルセラピーを用いることで、

  • 会話が増えた
  • 表情が豊かになった(笑顔が増えた)

といった効果が得られたという報告もあります。実際の臨床現場の経験としても、犬や猫などの動物を飼って、世話をしたり触れ合っている高齢の方は、そうでない方と比べて認知症になりにくい印象があります。

Ⅳ.規則正しい生活が得られる

動物と触れ合い、一緒に生活をしていると、生活が規則正しくなります。

基本的に動物は昼に活動し夜には眠ります(中には夜行性の動物もいますが・・・)。少なくとも人間のように不規則な生活になる事はなく、自然の流れに沿って規則的に生活をしています。

そのような動物と生活を共にすると、私たちも同じよに規則正しい生活スタイルになっていきます。

また動物を散歩に連れていくと、一緒に外出することで適度な運動になります。自分の体調には無頓着な人でも、ペットの体調を心配して「散歩に連れていかないと」「部屋の温度を適正にしないと」と考える方も少なくありません。これは結果として自分の体調を整えることにもつながります。

このように動物が身近にいると、生活が規則正しくなるのです。

実際、ペットを飼う事で生活習慣が規則正しくなり、その結果、

  • 血圧が低下した
  • コレステロールが低下した
  • 中性脂肪が低下した

といった生活習慣病に対する予防・改善効果が示されています。

Ⅴ.自尊心が高まる

自尊心というのは「自分を大切だと思える心」の事です。

健全なこころであるためには自尊心を必ず持っている必要があり、自尊心が低い人というのは精神的に不安定になりやすい傾向があります。

「自分に価値を感じられない」
「自分が好きになれない」
「自分なんていなくてもいい存在だ」

このように自分を評価していれば、ちょっとしたことでこころが傷付いてしまうでしょう。

アニマルセラピーは自尊心を育てるためにも役立ちます。

動物の世話をすることで、自分を少しずつ好きになれたり、「自分でも誰かの役に立てるのだ」と価値を少しずつ感じられるようになります。また動物の成長や努力を見ることで、「自分も頑張ろう」という気持ちになることもあるでしょう。

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3.なぜ、アニマルセラピーはこころの癒しに効果があるのか

アニマルセラピーがもたらす効果について紹介してきました。

ではなぜ、動物と触れ合うことでこのような効果が得られるのでしょうか。

それは動物が私たちに次のような感情を感じさせてくれるからです。

Ⅰ.愛着による癒し

私たちは動物に愛着を感じます。そしてこの愛着が精神の安定をもたらしてくれます。

例えば、同じ動物でも

  • ゴキブリを見ると癒される
  • 野生のライオンを見ると癒される

という方は少数でしょう。

ここから、どんな動物でもアニマルセラピーの対象になるわけではない事が分かります。ではどのような動物がアニマルセラピーの対象になりやすいのでしょうか。

アニマルセラピーの対象となる動物と、そうでない動物の違いを挙げると、「愛着を感じる動物」であることが挙げられます。つまり私たちに懐いてくれ、「かわいい」と感じることができ、「つながりを感じられる」動物が、アニマルセラピーの対象になるのです。

こちらにしっぽを振って嬉しそうに近づいてくる犬からは癒しを得られますが、同じような風貌でも牙をむきながらこっちに向かってくるオオカミからは癒しを得ることは難しいでしょう。

このような理由から、アニマルセラピーに用いる動物として適しているのは「犬」になります。また「猫」や「ハムスター」「ウサギ」なども愛着を感じやすいため用いられることがあります。

近年では赤ちゃんのように小さなわんちゃんや猫がペットとして流行っています。これも小ささから愛着を感じやすいという理由があるのではないでしょうか。

愛着を感じるというのは精神状態を安定させるための重要な要素です。

例えば、ほとんどの人は生まれたての赤ちゃんに愛着を感じるでしょう。そしてこの愛着が「幸福感」「充実感」を生み出してくれます。赤ちゃんを見ることで、何だかほっこりと幸せな気分になったり、生きる元気をもらえるという経験がありませんか?

反対にあらゆることに愛着を感じにくい人は幸福感や充実感を得にくいと言う事ができます。

どちらが穏やかなこころを得やすいかというと、当然幸福感・充実感を感じやすい方ですよね。という事は、愛着を感じる機会が多いという事は、こころが安定しやすいという事です。

Ⅱ.スキンシップによる癒し

動物をただ見るだけでも愛着を感じ、こころが穏やかになりますが、加えて実際に動物に触れ合ってみると癒しの効果はより高まります。

こころの安定のために、誰かと触れ合うという事は非常に大切なことです。

赤ちゃんは母親に抱きしめられることで安心して眠りに入ることが出来ます。大人になってからも、つらい時や寂しい時に抱きしめてもらったり、手を握ってもらったり、そばにいてもらう事で気持ちが落ち着いたという経験は誰もが持っているのではないでしょうか。

他者と触れ合うと、オキシトシンというホルモンが分泌されることが確認されています。オキシトシンは恐怖をやわらげ、社会性を向上させるはたらきがあるホルモンで、精神の安定に役立ちます。

しかし人間に触れて癒しを得るというのは現実問題なかなか難しいことも多く、いつでもできることではありません。しかしペットなどの動物であればその難易度は下がり、気軽に触れることができます。

アニマルセラピーに用いられる動物は、全身が毛でおおわれて、触れることで「気持ち良い」と感じる動物が多いですが、これも触れることで癒しが得やすい一因でしょう。

Ⅲ.コミュニケーションによる癒し

コミュニケーションを取りやすい動物の方がアニマルセラピーの対象として適しています。

私たちは実際に動物と完全なコミュニケーションを取ることは出来ません。しかし動物の中には人間の感情をある程度察知してくれるものもいます。悲しい時は寄り添ってくれたり、楽しい時は一緒にはしゃいでくれたりする動物は、そうでない動物と比べて気持ちの共感を得やすいものです。

また動物は人間の言葉が分からないからこそ、「誰にも言えない悩みを聞いてもらえる」という側面があります。

何かつらいことがあった時、「今日、すごくイヤな事があったんだ」「今日は大変だったんだよ」と何気なくペットに話しかける人は少なくありません。これは動物と本気で話をしたいわけではなく、つらい気持ちを誰かに吐き出したいのです。

つらい時、その気持ちを吐き出すことは大きな意味があります。話すことで現実的には何も解決しなかったとしても、気持ちを溜め込まずに吐き出すことはそれだけでもストレス解消になるのです。

グチやつらい話などは誰にでも出来るものではありませんが、それを黙って聞いてくれるというのも動物の意外な良さなのです。

また動物と接していると、それをきっかけに他者とコミュニケーションを取りやすくなるという事があります。

例えばある動物に複数人で触れ合っている時、

「本当にかわいいですね」
「この子は本当に人なつっこいですね」

と思わず他者に話しかけてしまう事があります。これはその動物がいなければ得られなかったコミュニケーションでしょう。

また動物を飼っていて、散歩などに行けば、一人で散歩している時と比べて、

「かわいいワンちゃんですね」
「何歳のワンちゃんですか?」

と声をかけられることも増えるでしょう。これも動物がいたからこそ得られたコミュニケーションだと言えます。

4.アニマルセラピーはどうやって受ければいいのか

アニマルセラピーがどんな治療法で、どのような効果があるのかについて紹介してきました。

アニマルセラピーが特別な技術を要する治療法ではなく、誰でも簡単に導入できるものだという事が分かって頂けたのではないでしょうか。

では実際にアニマルセラピーを受けようと思った時は、どうすればいいのでしょうか。

アニマルセラピーを導入するに当たって注意していただきたいポイントについてお話します。

Ⅰ.アニマルセラピーに適した動物は?

まずはアニマルセラピーにどの動物を用いるか、です。

アニマルセラピーに適した動物は次のようになります。

【非常に適している】
・犬
・馬
・イルカ

【ある程度適している】
・猫
・ウサギ
・ハムスター

【多少は適している】
・魚
・鳥

これらの動物が用いられます。

アニマルセラピーの効能についての報告を読んだり、実際に導入してみると、アニマルセラピーには3段階の効果がある事に気付きます。

1段階目は、動物を「見る」事で感じられる癒しです。これは見ることで愛着を感じられる動物であれば構いません。ヘビや虫などは嫌悪感を感じてしまう方もいますから、このような動物はアニマルセラピーには適さないことが分かります。一方で魚や鳥などは愛着をある程度感じられますので、多少の癒しが得られます。

2段階目は、動物と「触れ合う」事で感じられる癒しです。先ほどの動物を見ることで愛着を感じられることに加えて、なでたりすることで癒しを得られる動物が該当します。猫やウサギ、ハムスターなどが該当します。

そして3段階目は、動物と「コミュニケーションを取る」事で感じられる癒しです。人に懐き、簡単な意思疎通が出来る動物が該当します。犬や馬、イルカなどが該当します。しかし現実的に日常で出会える動物というと「犬」になるでしょう。また、比較的人なつっこい性格の猫も該当します。

これは段階が高くなればなるほどアニマルセラピーの効果が高まるようです。

熱帯魚などの魚を用いたアニマルセラピーは、1段階目の効果のみが得られるでしょう。

ウサギやハムスターなどの動物を用いたアニマルセラピーでは、1段階目の効果に加えて2段階目の効果も得られます。しかしこれらの動物は全くヒトとコミュニケーションを取れないわけではないものの、意志や気持ちの疎通はあまりできませんので、3段階目の効果を得るのは難しいでしょう。

犬や猫を用いたアニマルセラピーは1段階目、2段階目、3段階目の効果を得られます。もちろん、犬や猫の性格によってコミュニケーションの得意不得意がありますので、どの犬・猫でも3段階目の効果が得られるわけではありません。3段階目の効果を狙う場合は、人なつっこい性格の動物を用いるのがより効果的です。

Ⅱ.ペットとして飼う場合は注意が必要

アニマルセラピーの効果を定期的に受けるには、ペットとして飼うことがオススメです。

しかしどんな人でもペットを飼えばそれで癒しが得られるのかというと、そうではありません。ペットを飼うのは、癒しが得られる反面で、世話をするというストレスもかかる事を忘れてはいけません。

精神状態が非常に悪い状況では、他者の世話までする余裕はないでしょう。このような精神状態の時にペットを飼う事は、当人とペットどちらにとっても害となってしまいます。

また入院が必要なほど精神状態が悪いにも関わらず、「家にペットがいるから入院できない」と頑なに入院を拒み、その結果病状がどんどん悪化してしまったというケースも時に目にします。

このようなことを考えると、精神状態が極めて悪かったり、悪くなる可能性のある方はペットを飼う事は慎重に考える必要があります。少なくとも、このような状態になる可能性がある方で、自分だけでペットの世話をしているのであれば、ペットを飼うべきではないでしょう。

しかし、自分以外にも動物の世話を出来る人員(家族など)が整っているのであれば、ペットを飼ってみても良いでしょう。

アニマルセラピーは、初めて触れ合う動物よりも、見慣れている動物と触れ合った方が効果が出やすい事が報告されています。ある報告では、慣れている動物と触れ合うと血圧が下がるけど、見知らぬ動物と触れ合っても血圧は下がらないという結果が出ています。

Ⅲ.ペットを飼えない場合はドッグカフェ、猫カフェなどを利用しよう

アニマルセラピーを受けるのであれば、自分でペットを飼うか、あるいは動物(犬や猫)が定期的に来てくれるというスタイルが理想です。

しかし現実的にはペットを飼えないという方もいらっしゃるでしょう。またアニマルセラピーのための動物訪問サービスを提供している団体は非常に少数です。地域によってはこのようなサービスが全くないところも珍しくありません。

では、このような場合でアニマルセラピーを受けるためにはどのようにすればいいのでしょうか。

現実的な方法としては、ドッグカフェや猫カフェなどに定期的に通うといった方法は有効だと思われます。

最近はこのようなアニマルカフェが増えてきました。リピーターになるお客さんも多いようで、何度も通えば自分のお気に入りの動物が見つかります。またこのようなカフェで飼われている動物は基本的に人に慣れていますので、アニマルセラピーの動物としても適していると言えます。

Ⅳ.健常な人もこころの健康のために導入してみよう

アニマルセラピーというのは、平たく言ってしまえば、「動物と触れ合う事で癒される」治療法です。

これは何も病気の方にしか効果がない方法ではありません。

誰だって時にはつらい気持ちになったり、イヤな気分になるものですが、このような正常内の気分の変動に対してもアニマルセラピーは有効です。

気持ちが落ち込んでいる時、ペットと触れ合えば癒されるでしょう。孤独感を感じている時、ペットと触れ合えば温かさを感じることができます。

アニマルセラピーは「病気の人が受ける特別な治療法」ではありません。誰もが日常で導入できる、こころの癒しを得ることができる方法の1つなのです。

Ⅴ.動物側への配慮も

アニマルセラピーを導入するに当たって、決して忘れてはいけない事があります。

それはアニマルセラピーで用いられる動物も生き物だという事です。動物は治療を行うために利用される道具ではありません。また犬も猫も、医師や看護師、カウンセラーのような医療の専門職ではありません。

こちらが一方的に「アニマルセラピー」と称してこころの癒しに用いているだけなのです。

これは決して忘れてはいけません。そしてアニマルセラピーを行う際は、動物側のストレスを無視した自分勝手な治療法にならないように気を付けましょう。

動物を触れ合って自分は癒されたけど、一方で動物側は大きなストレスを感じていた、という事では意味がありません。

動物に過度のストレスをかけないために、まずアニマルセラピーの時間を適度に抑えましょう。おおよその目安としては、1回のアニマルセラピーは20~40分くらいの時間にとどめておくのが良いでしょう。

またアニマルセラピーの後には、ご褒美を上げたり、その動物が喜ぶこと(散歩や遊びなど)をしてあげたりして、動物側のストレスも解消させてあげなくてはいけません。

動物と人がどちらも健康に幸せに生活できるような配慮は必ずするようにしましょう。

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