アンデプレの副作用【医師が教える抗うつ剤のすべて】

アンデプレの副作用

アンデプレはデジレル・レスリン(一般名トラゾドン)のジェネリック医薬品になります。

その効果効能はデジレル・レスリンと全く同じで、抗うつ作用は弱めですが、眠りを深くする作用に優れます。そのため、抗うつ剤としてよりも眠りを改善する目的で処方されることが多いおくすりです。

アンデプレは、効果が弱めな分、副作用も少ないおくすりです。安全性は高いおくすりだと言っていいでしょう。

しかし注意すべき副作用がないわけではありません。

ここではアンデプレの副作用、そして他の抗うつ剤との比較などを紹介します。

なおアンデプレはデジレル・レスリンのジェネリックになりますので、副作用もデジレル・レスリンと全く同じです。

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1.アンデプレに多い副作用

副作用の無いおくすりは無く、どんなくすりにも副作用があります。
アンデプレにも、もちろん副作用があります。

しかし全体的には少なめで、重篤な副作用はあまりありません。

ここでは、アンデプレの副作用のうち、遭遇する頻度の高いもの、
特に気を付けるべき副作用を中心に紹介します。

アンデプレは、脳内のセロトニンの濃度を上げることで抗うつ効果を発揮します。
同時にセロトニン2A受容体を遮断することで、眠りを深くする作用もあります。

副作用としては、

  • 持続性勃起
  • 眠気
  • ふらつき、めまい

などがあります。

持続性勃起は、アンデプレに独特の副作用で、他の抗うつ剤ではあまり認められません。
眠気やふらつき、めまいは、アンデプレが眠くする働きを持つために生じてしまいます。

対して、SSRIなどの抗うつ剤で多く認める

  • 口渇、便秘などの抗コリン作用
  • 吐き気
  • 体重増加

などの頻度は少なくなっています。

それぞれを詳しくみてみましょう。

1.持続性勃起

頻度は極々稀ですが、アンデプレに独特の副作用です。
抗うつ剤は性欲を減退させて、勃起しなくなるものの方が多いのですが、
アンデプレは勃起を促進させてしまうことがあります。

持続勃起は、軽い症状であれば薬が抜けるのを待てばいいだけのこともありますが、
ひどいものだと、陰茎の血流障害を起こし(血の流れが悪くなる、ということ)
救急受診しなければいけないものもあり、決してあなどれません。

持続勃起の兆候があれば、アンデプレの使用は即刻中止をした方がいいでしょう。

余談ですがこの副作用のため、アンデプレは昔は勃起不全やインポテンツの治療薬としても
使われることもあったそうです。
(現在はもっと良いおくすりが多く出ているため、使うことはほとんどありません)

2.眠気、ふらつき、めまい(セロトニン2A遮断作用)

アンデプレの特徴は、セロトニン2A遮断作用が強いことで、
これは眠りを深くする効果があります。

深く眠れるようになるため不眠治療に有効なのですが、一方で
日中の眠気やふらつきの原因になることがあります。

日中も眠気やふらつきが出てしまうようであれば、
対策として、まずはアンデプレの服薬を眠る前だけにすることです。

眠くなるおくすりなので、朝昼晩などに飲んでいれば日中眠くなります。
眠前だけ飲めば、明け方には効果が少なくなっていますので、眠気で困ることは少なくなるでしょう。

アンデプレの半減期は7時間程度であり、眠前に内服して7時間以上眠れば、
理論的には日中はそこまで眠気が出ることはないはずです。

服薬時間を変えても眠気が改善しないようであれば、減薬するしか方法はありません。
例えばアンデプレ100mgを飲んでいて日中も眠くなるのであれば、50mgに減らしたりします。
量を減らせば、効果も弱くなりますが副作用も軽くなります。

他のおくすりに変更してみるのも手です。

アンデプレを含め、眠くなる作用の強い抗うつ剤を「鎮静系抗うつ剤」と呼びますが、
他の鎮静系抗うつ剤には

  • レメロン、リフレックスなどなNassa
  • テトラミド、ルジオミールなどの四環系抗うつ剤

などがありますので、こちらに変更してみてもいいでしょう。

ただし、これらはアンデプレよりも強く鎮静をかけてしまうこともありますので、
「より眠気がひどくなってしまう可能性もある」ことを了承した上で行ってください。

SSRI、SNRIなどの非鎮静系抗うつ剤に変える事も方法になりますが、
鎮静系とは特徴が異なるため、自分の病態と合っているのか、主治医とよく相談して、
慎重に判断してください。

3.その他の副作用

その他、

  • 口渇、便秘(抗コリン作用)
  • 体重増加
  • 吐き気

などの副作用も起こり得ますが、その頻度は多くありません、

特にアンデプレは抗コリン作用がほとんどないと言われています。
体重増加や吐き気は起こり得るものの、他の抗うつ剤と比べると少なめだと言っていいでしょう。

2.アンデプレの副作用 -他剤との比較-

一通りの説明が終わったところで、他の抗うつ剤との比較をみてみましょう。

抗うつ剤口渇,便秘等フラツキ吐気眠気不眠性機能障害体重増加
トリプタノール++++++±+++-++++
トフラニール+++++±++++++
アナフラニール++++++++++++
テトラミド++-++--+
デジレル/レスリン++-++-+++
リフレックス-++-+++--+++
ルボックス/デプロメール++++++++++
パキシル+++++++++++++
ジェイゾロフト±+++±+++++
レクサプロ++++±+++++
サインバルタ+±++±++++±
トレドミン+±++±+++±
ドグマチール±±-±±++

アンデプレの副作用は全体的に軽度であることが分かると思います。

鎮静系抗うつ剤のため、眠気の頻度は少なくありませんが、
これは「睡眠薬としても使える」というメリットもあります。

性機能障害が多めとなっているのは、上述の持続性勃起が起こる可能性が稀にあり、
この副作用は特に注意が必要なものであるためです。

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