マイスリーは効果と安全性のバランスに優れ、処方される頻度も多い睡眠薬です。
5ー10mgの量で使うことがほとんどで、剤型としては5mg錠と10mg錠の2種類が発売されています。だいたい、最初は5mg錠から内服をはじめ、効きが不十分であれば10mgに増やします。
ここでは、マイスリー10mg錠の紹介をします。なお、マイスリーの効果や副作用などの薬効について詳しく知りたい方はマイスリーの記事もご覧ください。
1.マイスリー10mg錠の使い方
おくすりは人によって効きが違います。
同じ量のおくすりを投与しても、全然効かない人もいれば、効きすぎてしまう人もいます。
そのため、ほとんどのおくすりは「○mg~○mgの間の量で投与して下さい」
というように投与量に幅を持たせて記載してあります。
マイスリーは5~10mgの間で使用することが勧められており、
10mgを超えての服薬は認められていません。
一般的には、まずは5mgからはじめて様子を見ます。
マイスリー5mgは初期量として適切な量であり、この量で充分な方もいらっしゃいます。
5mgだと効きすぎることも少なく、副作用の心配も少なく済みます。
もし効きすぎるようならば、2.5mgなどに減らしてもいいでしょう。
反対に効きが不十分であれば、10mgに増やすこともあります。
ひどい不眠の方には最初から10mgを投与することもありますが、
効きすぎてしまうことも心配ですので、あまり多く取られる方法ではありません。
特に高齢者は、10mgから開始してはいけません。
高齢者はおくすりが効きやすい傾向があるからです。
必ず最初は5mgからはじめ、効果不十分な場合に限り10mgを使うようにしましょう。
マイスリー10mgは、マイスリー5mgでは効果が不十分である場合に、
検討する量なのです。
2.マイスリー10mgの薬価
マイスリーの薬価は次のようになっています。
(参考までに10mg錠とジェネリック錠の薬価も載せています)
マイスリー錠(先発品) 5mg 49.6円
マイスリー錠(先発品) 10mg 78.7円ゾルピデム(ジェネリック) 5mg 26.9円
ゾルピデム(ジェネリック) 10mg 42.8円
マイスリーは睡眠薬の中でも、薬価が高いおくすりです。
これを見るとマイスリー5mgを2錠よりも、マイスリー10mg1錠の方が安いことが分かりますね。
毎日10mg使うことが分かっているなら、5mg2錠ではなく10mg1錠を処方してもらった方が
経済的です。
3.マイスリー5mg錠2つと10mg錠1つは同じ効果なのか?
これは当然、同じ効果になります。
前述の通り、薬価はマイスリー5mg2錠よりも10mg1錠の方が安いので、
10mg量が必要な方は、10mg1錠を処方してもらった方が経済的です。
マイスリー5mgをまず飲んで眠りについて、それでも眠れない時のみ更に5mgを追加して服薬する。
もしこのような使い方をするのであれば、5mg2錠の方が使いやすいかもしれません。
まぁでも、マイスリー10mg錠を半分に割って使ってもいいですけどね。