精神科のおくすりを飲んでて、インフルエンザの予防接種をして大丈夫?

インフルエンザと向精神薬

10月も下旬に入り、冷え込むようになってきました。この時期はインフルエンザの予防接種が始まり、内科では大忙しのところも多いみたいですね。

ところでインフルエンザの予防接種って精神科のおくすりを飲んでいても問題なく打てるのでしょうか?

診察で患者さんからこのような質問を頂きましたので、お話してみたいと思います。

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1.基本的には問題ありません。

結論から言うと、精神科のおくすりでインフルエンザワクチンと極端に相性の悪いものはありません。

精神科で使われる、精神活動に影響するおくすりは「向精神薬」と呼ばれます。
これらは

〇 抗うつ剤(三環系、四環系、SSRI、SNRI、Nassa、トラゾドンなど)
〇 抗精神病薬
〇 気分安定薬
〇 抗不安薬、睡眠薬

などが含まれますが、いずれもインフルエンザワクチンとの併用に当たっての大きな問題は
報告されていません。

私の経験上も「あなたはこの向精神薬を飲んでいるからワクチンは打てません」と
言った事はありません。

おくすりの効果や副作用には個人差がありますので、万人にとって100%問題ない、
と言い切る事は出来ませんが、ほぼ問題ないという認識で良いと思われます。

2.でも必ず主治医に相談してくださいね

上でも説明したように、基本的には問題はないのですが、
そうは言ってもワクチンを接種する際は必ず主治医の許可を取りましょう。

ワクチンを打つ前に問診票を書きますが、

〇 現在かかっている病気があるか
〇 現在内服しているおくすりがあるか
〇 その主治医にインフルエンザの予防接種を許可されているか

について記入する欄があります。

つまり原則として、予防接種を受ける際は主治医の許可を得るべきだという事です。

問診票にウソを書いてしまうと、もしワクチンで重篤な副作用が出現した際に
適切なサポートを受けられない可能性がありますので、正直に記入してくださいね。

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3.インフルエンザ予防接種に影響があるおくすりは?

では逆に服薬しているとインフルエンザ予防接種に影響があるおくすりには
どんなものがあるのでしょうか。

指摘されているのはシクロスポリンなど「免疫抑制剤」と呼ばれるおくすりで、
これは名前の通り免疫を抑制してしまうはたらきがあります。

自分の免疫が自分を攻撃してしまう疾患(自己免疫性疾患)には効果的なおくすりなのですが、
この薬を飲んでいると免疫力が落ちているため、予防接種をしても効果が得られない可能性があります。

ただし、これらのおくすりを飲んでいる場合も「インフルエンザ予防接種を絶対打てない」と
いうわけではありません。

主治医と相談の上、打つメリットの方が高いと判断されれば慎重に打つ事もあります。

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