仕事を辞めたいという方に実践して欲しい6つの工夫

仕事を辞めたい時に考えたいストレス解消法

「もう仕事を辞めたいです」
「仕事をこれ以上続けられる自信がありません」

精神科を訪れる患者さんからこのような言葉が発される事は珍しい事ではありません。「仕事」は、こころが疲弊してしまう原因として大きな割合を占めています。

最近では職場のストレスチェックが義務化されたことにより、ストレスチェックに引っかかった方が精神科に訪れることも増えてきました。ここでも「もう仕事を辞めたい」という悩みを打ち明けられることが多くあります。

ある程度のストレスは、仕事である以上は仕方のない事でしょう。しかしいくら仕事といえど、あまりに強いストレスを受け続けてしまうようであればこれは問題です。自分の限界以上のストレスを受け続けているのであれば、「もう無理だ」「仕事を辞めるしかない」という気持ちになってしまうのも当然でしょう。

どうしても仕事のストレスに耐えられない時は、確かに辞めるのも1つの方法ではあります。しかし仕事を辞めるというのは簡単なことではありません。もし工夫次第で続けられるのであれば、工夫をしてみる価値はあるのではないでしょうか。

仕事のストレスをゼロにすることはできませんが、実は上手に工夫すればストレスを今より低くすることは十分に可能です。もし工夫によって職場のストレスが耐えられる程度にまで下がるのであれば、「仕事を辞めたい」という気持ちも「もう少し続けてみようかな」に変わってくるかもしれません。

では仕事のストレスを減らすために自分で出来る事というのはどのようなものがあるのでしょうか。

今日は、職場のストレスを少しでも軽減させるために自分で出来る工夫について紹介させて頂きます。特に「もう仕事を辞めたい」と思っている方はぜひご覧になり、出来るものだけでも試してみて下さい。

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1.ストレスをゼロにすることは出来ないと知る

この記事では、仕事のストレスをできるだけ少なくする方法について考えていきます。しかしその前にまず改めて再認識して頂きたい事があります。

仕事を辞めたいほどのストレスを感じている方にいきなりこんな事を言ってしまうのは酷かもしれませんが、

仕事のストレスはゼロには出来ない

ということをまずは改めて理解して下さい。

ストレスは自分にとって「不快」と感じる事に対して生じます。仕事が対価を頂く代わりに行う労働である以上、自分にとって「快」と感じることだけをやるわけにはいきません。当然、「不快」と感じるものでもやらないといけない時があります。という事は、仕事でストレスを感じてしまう事は避けられないという事です。

もちろんこんな事は皆さん分かっていることでしょう。分かっているからこそ、今まで仕事のストレスに耐えてきたのだと思います。

ここで伝えたいのは、決して「仕事にはストレスがつきものなのだから甘えるな」という事ではありません。

職場のストレスを減らす方法を考えるに当たってまず改めて意識して頂きたい事は「仕事のストレスをゼロにする」ことを目標にしてはいけないよ、という事です。仕事にある程度のストレスは付き物である以上、それをゼロにしようとするのは不可能であり、このような無理な目標を持ってストレス軽減に取り組んでしまうと必ず失敗するからです。

そうではなく、「仕事のストレスを可能な範囲で減らす」ことが、実現可能な目標になります。

大切なのはストレスをゼロにする事ではありません。みなさんも別に仕事のストレスがゼロになる事を望んでいるわけではないはずです。ストレスがあっても、それが自分の精神に大きな悪さをしない程度のものであれば、「仕事なのだからこれくらいは仕方ない」と思えるのではないでしょうか。

「仕事を辞めたい」とまでに悩んでいると「このストレスがゼロになればいいのに」と無理な目標を設定してしまいがちです。しかし、そうではなく「自分のこころが壊れない程度にまでストレスを下げれないか」という考え方で、この先を読み進めるようにして下さい。

2.あいさつをしよう

「仕事を辞めたい」と悩んでいる方のお話を聞くと、そのストレスの根本の多くは「人間関係」であることに気付きます。

「上司が苦手だ」
「取引先の人に会うのが行くのが苦痛だ」
「上司の考え方に納得がいかない」

仕事のストレスの大部分は、このような人間関係のストレスで占められています。

一般的に「仕事のストレス」をイメージしてもらうと、「仕事量が多すぎる状況」「オーバーワーク」といった仕事の「量」の問題を考えられがちです。しかし実際に仕事のストレスでこころが疲弊してしまった方々の話を聞くと、量だけが問題となっている事はほとんどありません。量が多くても、それがやりがいを持てる仕事であったり、対人関係が良好な中でのものであれば、多くの人は何とか工夫して頑張ろうとするのです。

しかし人間関係の問題となると、自分の努力だけでは解決できません。人間関係というのは相手あってのことですから、自分がいくら人間関係が良好になるように努力しても相手にその気がなければ何も変わりません。自分だけの努力だけでは解決できないことであるため、気持ちがどんどん空回りし、疲弊してしまいやすいのです。

という事は、仕事のストレスを軽減するためには、「仕事の人間関係を改善させるような方法」が有効であることが分かります。かつ、その方法は自分ひとりの工夫でも効果が得られるものでなくてはいけません。

この条件を満たすような、仕事での人間関係を良好にするための良い方法はないものでしょうか。

すぐに出来る簡単なものとしてまず実践して頂きたいのが、「あいさつ」です。

「あいさつなんてもうしてるよ」
「あいさつくらいで何が変わるの?」

と思われるかもしれませんが、その理由をお話させて下さい。実はあいさつというのは、仕事に限らず人間関係を良好にするために非常に有効なものなのです。

なぜあいさつをすることが仕事のストレス軽減につながるのでしょうか。

それはあいさつには、

  • 話しやすい雰囲気を作れる
  • 相手の気分を知ることが出来る
  • 自分の不調を発見してもらいやすくなる

といった職場のメンタルヘルスを改善させるいくつもの効果があるからです。

人間関係のストレスというのは、相手に言いたいことを言えなかったり、正しく自分の意図を伝えられなかったり、分かり合えなかったりすることで生じます。このような自分と相手の気持ちのギャップが生じる一因として、仕事場の人達に「話しかけづらい」「普段からあまりコミュニケーションが取れていない」という原因があるのではないでしょうか。

「本当は自分はこんな意見があるけども、言いだしにくい」
「仕事で分からない事があるけど聞きにくい」
「自分の考えがちゃんと伝わったか不安だけど、確認しにくい」
「こないだの会議で意見が合わなかったからもう少し話し合いたいけど話しかけづらい」

このような「話しかけにくさ」によるストレスは、あいさつによって軽減させることが可能です。

あいさつは簡単ではありますが立派な会話です。普段から職場の人とあいさつをしていると、普段から頻繁に会話をしている仲になります。お互いに話しかける敷居も低くなるため、話しかける敷居も低くなります。

全く話しかけたことがない人に話しかける時って緊張しますし、自分の思いをなかなか正確に伝えられないものですが、毎日話しかけている人に話しかける時って別に緊張しませんし、自分の気持ちもスムーズに話せるものです。

お互いに気持ち良くあいさつができる同僚が増えるという事は、職場に「話しかけやすい人」が増えるという事です。話しかけやすい人が多いという事は困った時に相談がしやすいという事にもなり、これは間違いなく仕事のストレス軽減につながります。

またこの効果は会社内の人間関係だけにとどまりません。社外のお客様がいらした時も「おはようございます」「お久しぶりですね」と元気にあいさつをする習慣ができていれば、それだけでストレスの芽を潰すことが出来ます。

最初に気持ちよくあいさつが出来ていれば、お互い穏やかな気持ちで商談に入れるでしょう。そこで何かトラブルが生じても、「あいさつもないなんて感じの悪いヤツだな」というベースがあった上でのトラブルと、あいさつをしてお互いが穏やかな気持ちになっている上で生じたトラブルでは、その結果は全然異なるものとなります。

またあいさつは会話ですので、交わしたお互いの調子を確認できるというメリットもあります。

例えばいつも元気にあいさつをしてくれる同僚が急にあいさつをしなくなったり、明らかに弱々しい声であいさつをするようになったら、「何かあったのだろうか?」と心配になりませんか。

うつ病などのこころの病気は、症状が目に見えないため発見が遅くなってしまいがちです。しかし「あいさつをする」という目に見える行動を日々行っていると、気持ちが不調である時、周囲がすぐに気付けるのです。

これは職場でうつ病などのメンタル不調者が出てしまった時、早期に発見できるというメリットがあります。またイライラしている人が居れば、それも早めに気付くことができ、不要なトラブルに発展することを防ぐこともできます。

逆もまた同様で、あなたがこころの不調を抱えた時に周囲が気付きやすくなるという事でもあります。調子が悪い時に気遣ってもらえたり、心配してもらえるという事はそれだけでもありがたく感じますし、ストレス軽減になります。

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3.自分と合う人・自分には合わない人を知る

仕事の人間関係のストレスを減らすためには、自分にとってストレスとなる人、ストレスとならない人を明確な指標を持って理解しておくことが大切です。

自分が一緒にいて落ち着ける人は誰でしょうか。あるいはどうしても苦手な人は誰でしょうか。人を選り好みしているように感じるかもしれませんが、自分はどのような人が合っていて、どのような人が合わないかを明確に意識しておくことは非常に重要なことです。

私たち人間はそれぞれ個性や特徴があり、同じ性格の人は二人といません。性格に優劣があるわけでなく、どの性格もいいところもあれば悪いところもあります。そのため性格や考え方によってある程度「この人は一緒にいて落ち着くな」「この人はあまり自分とは合わないな」という差が出てきてしまう事は仕方がない事です。どんな人とも合う人などいないのですから。

もちろん仕事ですから、「この人は私と合わない」からといって完全に避けてしまってはいけません。そんなことをしたら社会人失格です。

しかし、

  • この人は考え方も合うことが多いな
  • この人は自分とは考え方が大きく違うようだ

という事が分かっていれば、お互いが不要なストレスを感じないように接し方を工夫することができます。

自分と合う人は、ただ仕事の話をするだけでなく、それに+αの感情・考え方・雑談などを加えてもいいかもしれません。反対にどうも自分とは合わないなという人であれば、淡々と仕事をするだけの関係に徹した方がお互いのために良いでしょう。もちろん明らかに他人行儀ではいけませんが、ある程度の距離を持った方がお互いが無用なストレスを感じることが少なくなります。

例えば非常に思い入れのある仕事をある同僚と一緒にやっているとしましょう。その同僚が合う人なのであれば、何かの折に「この仕事は自分の夢だったから一生懸命やりたいんだ」といった自分の気持ちを伝えてみても良いでしょう。ただ一緒に仕事をするだけでなく、それ以上に理解・共感を得られるようになるかもしれません。仕事でも自分を理解・共感してくれる人がいるという事は安心感につながりますのでストレスが軽減する効果が期待できます。

しかし合わなそうな人であれば、自分がせっかく仕事に対する思いを伝えたのに「そんなの関係ない」「だから何?」という態度を取られてしまうかもしれません。これだとかえってストレスが溜まってしまいますよね。このような場合はこのような話はせず、ただ淡々と仕事に徹していた方がメンタルヘルス上は良いわけです。

4.忙しくても「相手の立場になって考える」という視点を忘れない

仕事のストレスを減らすためには、職場の全員が相手を思いやる気持ちを持つ事が理想です。

そこに少しでも近づくためには、まずはあなたが相手を思いやるように意識してみましょう。相手の立場になって考えることが出来、相手を理解することは出来る人は、相手に大きな安心感を与えます。

私たちは「自分の事を分かってくれる人」がいると、そこに大きな安心を感じることができます。

「この気持ち分かるな」
「そんな事があったらイヤな気持ちになるよね」

このような言葉をかけられて、ホッとした気持ちになれたことは誰でもあるでしょう。

職場の人間全員がこのような関係になれれば、その職場のストレスはかなり少なくなるはずです。

現実的には、仕事場の全ての人が、お互いを思いやって行動するというのはなかなか難しいかもしれません。仕事は忙しさもありますから、思いやりを忘れてしまう人もいるでしょう。

しかし、「お互いを思いやる」ことはストレス軽減に間違いなく有効なことですから、全く諦めてしまうのももったいない事です。

完璧にお互いがお互いを思いやる関係は無理でも、各人が自分が出来る範囲で「相手の立場に立って考える」ことを実践すれば、人間関係のストレスを間違いなく和らげることが出来るでしょう。

私たち人間は、自分の気持ちを分かってくれる人の事は理解しようとします。つまり、みんなが相手の気持ちを分かろうとしていれば、みんなが相手を思いやれるようになるという事です。そこまでは無理だとしても、今より少しでもお互いの気持ちを理解し合える職場になれば、それだけストレスは和らぎます。

5.親近感を作ろう

仕事のストレスを軽減させる工夫として、職場の人に対して親近感を感じられるような努力をしてみることも有効です。なぜならば、親近感を持てる人が多いほど、私たちはその空間に安心して居ることができるからです。

親近感を持つためには、相手の情報をたくさん知り、自分との共通点を見つける事です。私たちは共通点がある人に対して仲間意識を持ちやすいのです。

例えば今まで大して仲良くなかったけど「出身地が同じ」だという事が分かった途端、その人に急に親近感が沸いたという経験はありませんか。「実は高校の時に打ち込んでいた部活が同じだった」「実は同じアーティストの大ファンだった」という事が分かると、急にその人に親近感を感じませんか。

このように何か自分と共通するようなことがあると、私たちはその相手を「仲間」だと感じやすくなります。そして仲間だと感じやすい人の方が一緒にいてストレスを感じにくくなります。

では親近感というのはどうやったら得られるでしょうか。

例えば年齢が近いと親近感を感じるでしょう。実は故郷が同じだという事が分かればお互いに親近感を感じるかもしれません。実は好きなアーティストが同じだとか、学生時代に打ち込んでいた部活が同じである事を知ったら、それだけで仲間意識が沸くはずです。

このように親近感を得るためには、お互いの情報を知る事です。

職場の人達はあくまでも仕事上の人間関係であり、無理して仲良くする必要はないと考える方もいるかもしれません。確かにそれは正論です。しかし少なくとも、仕事中は仲が良いに越したことはないでしょう。親近感を持つだけで安心を得られストレスを和らげることが出来るのですから、「仕事だけの関係だから」と言って、仕事に直接関係のない情報に全く興味を持たないのはもったいないことです。

もう1つ大切なことは、相手を「名前」で呼ぶことです。

仕事では、相手を名前で呼ばないような関係があります。

例えば、

  • 先輩
  • 課長
  • キミ

などといった呼び方をすることも多いでしょう。

しかし親近感を得たいのであれば、必ず名前で呼ぶことを意識してみて下さい。みなさんも「キミ」とか「課長」と呼ばれるよりも、「〇〇さん」「〇〇課長」と呼ばれた方が親しみを感じませんか。

このような小さな工夫も、人間関係を良好にするためには有用なのです。

6.環境も大切

仕事のストレスを和らげるちょっとした工夫としては、「自分の仕事場の環境を整える」事も地味に有効です。

例えばデスクワークの人であれば、自分のデスクがあるはずです。デスクはそこに座って心地良いと感じられる場所になっていますか。

社内における自分のデスクの位置や隣の同僚など、自分の努力では変えられない環境もあるかもしれません。しかし、

  • デスク周りを綺麗にしておく
  • 小さな観葉植物を置いてみる
  • 窓を綺麗にして光が入ってくるようにする
  • 毎日必ず掃除をするようにする

といった工夫によって快適に出来る部分もあるはずです。

職場というのは長時間いる場所です。デスクワークの人であれば、1日8時間、週に40時間もそのデスクで過ごしているかもしれません。その過ごす場所が快適でなければ、それは少なくないストレスの原因になっているはずです。

デスク周りを綺麗にするというのはちょっとした工夫に過ぎないかもしれませんが、これから何百・何千時間とその場所で過ごす事を考えると、決して軽視できないストレス軽減法なのです。

7.小さなご褒美を用意しよう

ここまで仕事のストレスを減らすための方法について紹介してきました。

しかし最初に書いた通り、このような工夫を完璧に行ったとしても、仕事のストレスはゼロにはなりません。

今までに紹介した方法は、ストレスを出来るだけ「少なくする方法」であって、ストレスを完全に消し去る方法ではありません。

という事は今まで紹介してきた方法を駆使して、ストレスを軽減させたとしても、ストレスがゼロではない以上、少しずつではありますが確実にストレスは蓄積していくという事になります。

ストレスは自然と消えていくことはありません。こころに蓄積されたストレスは適切に対処しないといつまでもこころに残り続け、こころを少しずつ傷付けていきます。

では溜まってしまったストレスはどのような解決すればいいでしょうか。

溜まってしまったストレスは、定期的に「発散」「解消」するしか解決できる方法はありません。

ストレスは自分が「不快」と感じることによって生じると最初に説明しました。ではストレスはどのように解消されるかというと、これと反対で、自分にとって「快」と感じることによって解消されます。

自分が「気持ちいい」「嬉しい」「楽しい」と思えることはストレス解消になるという事です。

ストレス解消のために、定期的に自分にご褒美を用意するようにしましょう。これは小さなことで構いません。むしろ簡単に出来る小さなことでないと、細めにストレス解消が行えなくなるため、良くありません。

  • お気に入りのレストランで食事をする
  • 自分が落ち着ける場所でゆったりと過ごす
  • ちょっと高いエステに行く
  • 仲の良い友人と遊びに行く
  • 自分のご褒美にちょっと高い買い物をする

といった、自分にとってちょっと「快」と感じることを多く持っておきましょう。そして週末などに定期的にストレス解消を行い、溜まってしまったストレスは定期的に吐き出すようにしましょう。

仕事のストレスはゼロにすることはできません。

しかし、

  • 工夫によって受けるストレスを出来るだけ少なくする
  • 溜まってしまったストレスは定期的に発散・解消する

という方法によって、ストレスを受けながらも健全に過ごしていくことができます。

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