仕事に対して無気力の時に考えたい原因と対策

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4.仕事の無気力から抜け出す方法

無気力から抜け出すためには、どのような方法が考えられるでしょうか。どんな原因で生じている無気力に対しても共通するのは、その原因をしっかりと見極め、その原因に応じた適切な解決法を取っていく事です。

それは具体的な解決法について見ていきましょう。

Ⅰ.仕事にのみ無気力の場合

仕事に限局して無気力が生じている場合、仕事の内容と自分の価値観に何らかの葛藤(ズレ)が生じています。

このズレをあなたの心がイヤがり、無気力となる事で葛藤の原因に近づけなくなるようにしているのです。

このような無気力に対する対処法は、この葛藤(ズレ)をどのように折り合いをつけていくのかを考える事です。

葛藤は「仕事」と「自分の価値観」のズレが原因ですから、これを修復する方法は2つしかありません。

  • 自分を相手(仕事)に合わせる
  • 相手(仕事)を自分に合わせる

のどちらかです(もちろん、両方でも構いません)。

多くの場合、仕事を自分に合わせてもらう事は難しいため、自分がある程度仕事に合わせられないか考えてみる事になります。

ではどのように合わせていけばよいのでしょうか。その方法は様々です。

あまり納得できない仕事内容であっても、「お金のため」「ここで経験を積もう」と割り切って仕事に取り組むのも1つの方法でしょう。

この場合、葛藤そのものは修復されていませんが、葛藤の内容が明確化され、それに対して自分なりの答えを出した事で、

「仕事はあまりやりがいはないけど、生きていくためだ」
「今の仕事は楽しくないけど、この経験が将来に生きるんだ」

と納得する事ができます。そうなれば、「やる気がみなぎる」とまではいかないかもしれませんが、必要な作業は出来るようになるでしょう。

あるいは「仕事の楽しさを知る努力をする」のも手でしょう。自分が今の仕事を十分に理解できていないから、経験が足りないから今の仕事と価値観が合わないだけかもしれません。

その場合は「もっと勉強する」「上司に相談して教わる」といった方法が対処法になります。

また、どうしても価値観のズレに納得できないのであれば転職したり、会社と相談して部署を異動させてもらうなどの方法も1つです。これは仕事を自分に合わせるという方法になります

ただし転職というのは大きな決断になるため、勢いで行わず、色々な人の意見を聞きながら慎重に判断していきましょう。

Ⅱ.仕事のみならず全てに無気力の場合

全ての事に対して無気力になってしまっている場合は、どのような対処法があるでしょうか。

全てに対して無気力が生じているという事は、心身のいずれか(あるいは両方)が疲弊しているという事です。それは単なる過労かもしれませんが、病気が原因で疲弊している可能性もあります。

いずれにせよ、この場合は心身の疲弊を取ってあげないといけません。

その原因が身体やこころの疲れであるのであれば、しっかりと休んで疲れを取る必要があるでしょう。

身体の疲れなのであれば睡眠時間を増やしたり、なるべく工夫して残業を減らしたり、休日はしっかりと休む事を心がける事によって少しずつ疲れが取れていくでしょう。

こころの疲れなのであれば、ストレス解消の時間を取ったり、相談できる人に話を聞いてもらったり、生活習慣を規則正しくしたりと、こころの疲れを軽減させる工夫をしていきましょう。

それでも改善しない場合は、何らかの疾患が生じている可能性があります。

この場合は病院を受診し、診察・検査を受けて、必要な治療を受けるようにしましょう。

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5.精神科・心療内科でお手伝いできること

仕事への無気力が続いていて、自分でそこから中々抜け出せない時は、精神科・心療内科を受診していただくのも方法の1つです。

しかし、

「この程度の事で病院を受診していいのだろうか」
「自分の問題なのだから病院に行っても何も変わらないのではないか」

と受診に抵抗を持つ方も多いでしょう。

そこで、ここでは具体的に私たち医療者がどのように皆さんの助けになれるのかを紹介します。

Ⅰ.原因を特定させるお手伝い

自分だけでは、どのような原因で無気力が生じているのかが分からない事もあります。このような場合は、客観的な視点によって原因が明らかになる事もあります。

診療で今までの経過を伺う事で、客観的な視点から見ていき、原因を正しく特定するお手伝いが出来ます。

Ⅱ.心身の疲弊を取るための環境を整える

原因が心身の疲労にあった場合、疲労を軽減させるには職場への相談が必要な場合もあります。

これは自分だけではなかなか難しいものです。「体調がすぐれないので仕事を減らしてください」「今の仕事だと気力が出ないので部署を変えてください」とはなかなか職場には言いずらいものです。

この場合、私たち医師がお役に立てる事があります。

医療的にみても疲労を回復させる必要があると判断される場合は、診断書や産業医への情報提供書などを発行し、職場に医療的な視点から職場に提案をする事ができ、そのようにする事で職場に誤解される事なく、必要な環境調整を行えます。

Ⅲ.葛藤に対する答えを探すお手伝い

原因が仕事と自分の価値観との葛藤にあった場合、その葛藤に何とか折り合いをつけていかないといけません。しかし葛藤というのは自分ではうまく取り扱えない事もあります。

この場合、どのように葛藤と向き合っていけばいいのかを専門家としてアドバイスしていく事が出来ます。

Ⅳ.疾患による無気力が生じてないかの確認

時に無気力はうつ病などの精神疾患や、甲状腺機能低下症などの身体疾患が原因となる事もあります。

私たち医師は必要に応じて検査を行う事によって、これらの疾患が発症していないかの確認を行う事ができます。

そして疾患が原因であると判明した場合、ご本人様に説明し、必要な治療を提案させていただきます。

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