仕事に対して無気力の時に考えたい原因と対策

やらなきゃいけないのは分かっているけど、どうしても気力が沸かない・・・。

もし仕事に対してこのように無気力になってしまったら、とても困ってしまいますね。

やらなくても困らないような事に対して無気力になっても、大きくは困りません。例えば趣味に対して無気力になってしまったとしても、やる気が出るまでお休みすればいいでしょう。

しかし仕事となればそうはいきません。仕事は、やらないと周囲に迷惑をかけてしまうだけでなく、自分にも不利益が生じます。

更に「仕事に対して無気力」という状態は、周囲にはしばしば「なまけ」「甘え」と映ってしまいがちです。これによって人間関係に支障をきたす事もあります。

では仕事で無気力が生じてしまった場合はどうすればいいのでしょうか。

ここでは仕事で生じる無気力の原因とその解決法について紹介させていただきます。

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1.仕事で無気力になるのには原因がある

このコラムを読んでいる方は、仕事に対して無気力が生じてしまい、困っている方だと思います。

では、どうしてあなたは仕事に対して無気力になってしまったのでしょうか。

仕事に対してどうしても気力が持てない時、そこには何らかの原因がある事がほとんどです。原因がなく無気力になってしまう事が絶対にないとは言えませんが、極めて稀です。

なぜならば多くの方にとって、仕事は生きていくために欠かせないものだからです。仕事をしないと生きていくために必要なお金を稼ぐ事ができません。また私たちは人生に生きがいを感じられないと生きる気力を持てませんが、その1つが仕事であるという方も少なくありません。

仕事は人によっては生きるためのお金を稼ぐ手段であり、また別の人にとっては自分の人生の生きがいややりがいの1つなのです。

これを行う気力を持てないという事は、生きていく気力が持てないという事につながり、生理的ではありません。原因が全くなくこのような状態になる可能性は極めて低いと言っても良いでしょう(ただし逆に言えば働かなくても十分なお金があるという方は仕事に対して無気力になる可能性があります)。

では仕事に無気力になってしまう原因とは何なのでしょうか。

その原因が自分で分かっているのであれば、解決法も自分で見つけやすいでしょう。

例えば、

「仕事内容に興味を持てないから気力が出ない」
「上司がちゃんと評価してくれなくて気力が出ない」

などと、無気力が生じている原因を自分でちゃんと分析できているのであれば、どう対処すればいいのかが、ある程度具体的に見えてきます。

例えば仕事内容に興味が持てないのであれば、少しでも興味を持てるように先輩にやりがいを聞いてみるとか、自分でもっとその分野を勉強してみるなどが答えになるかもしれません。あるいはどうしても興味を持てなければ仕事を変えるという対処法もあるでしょう。

しかし中には、これといった原因が見当たらないのに何故か仕事に気力が持てなくなってしまったという方もいらっしゃいます。

このような場合も、自分では意識できていないだけで、実は何らかの原因がある事がほとんどです。

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2.仕事に無気力になってしまう2つの原因

では、無気力になってしまったその原因は、どのように探していけばいいでしょうか。

原因を見分けるポイントの1つは、その無気力が「仕事」に限局しているのかどうかを見てみる事です。これによって無気力が生じている原因にある程度の目星をつける事が出来ます。

あなたの無気力はどうでしょうか。

Ⅰ.仕事に対してのみ無気力の場合

仕事に対しては無気力なんだけど、それ以外(家庭の事、趣味の事など)に対しては気力が沸く場合、無気力の原因として仕事と自分の価値観の間に何らかの葛藤(ズレ)が生じている可能性があります。

「仕事になるとやる気がなくなる」
「趣味や遊びは出来るけど、仕事は出来ない」

このように仕事にのみ無気力が生じると、周囲からは「甘え」「ただの怠け」と思われてしまう事もあります。

もちろん本当にただ怠けているだけの場合もあるでしょう。しかし、ただ「やりたくないから逃げている」という事ではなく、「本当は仕事をやらないといけないのは頭では分かっているのにどうしても気力が出ない」と本人も苦しんでいるのであれば、それはただの甘えと片づけるのは正しいとは言えません。

今の仕事と自分の価値観に葛藤(ズレ)を何とか解決する必要があり、それをせずに「甘え」で片づけてしまうと、長期的に葛藤はどんどんと悪化していきます。

とはいえ、誰だって仕事にある程度の葛藤はあるものです。今の仕事に全くの不満がないという方はいないでしょう。ほとんどの方はある程度の葛藤はありつつも、それを自分の中でうまく処理しているのです。

例えば、葛藤を理解した上で、「仕事をしているのは給料のため」「今は経験を積むため」と自分で妥協点を見出し、割り切って仕事が出来ているのであれば、顕著な無気力は生じません。

しかし自分でもその葛藤に気付いていなかったり、気付いているのにそれを無理矢理押し込めてしまっているだけの場合、あなたのこころは少しずつすり減っていきます。

人のこころはいくらでもダメージを受け続けられるわけではありません。葛藤によって長期間こころが傷付き続けると、やがてこころは、「もうこれ以上の葛藤には耐えられない!」とストライキを起こしてしまうのです。これが「無気力」という形で現れます。

仕事に限局して無気力が生じている場合、あなたの価値観と今の仕事の間に葛藤が生じていないか、今一度見直してみる必要があるでしょう。

Ⅱ.仕事以外に対しても無気力の場合

無気力が仕事に限局されず、様々な対象に生じているケースもあります。時には生きる事に対しても無気力になっているケースもあり、この場合、事態は深刻です。

「気力」というのは、私たちに自然と備わっている気持ちです。私たちは気力を有しているからこそ、毎日を活動する事ができるのです。それが出来なくなっているという事は、生理的な感情すらも沸かないほど、心身が疲弊しているのだと考えられます。

様々な対象に対して無気力になっているという事は、何らかの原因によってあなたの心身が疲弊してしまっているという事です。疲弊してしまっているため、自然な感情の1つである気力が生じなくなっているのです。

疲弊というのは、身体の疲弊である事もあるし、心の疲弊である事もあります。あるいはその両方という事もあるでしょう。

例えば、過重労働や睡眠不足などが続き、身体が疲弊した状態が続くと、ある時から突然無気力になってしまう事があります。また職場・家庭の環境や人間関係の問題で精神的なストレスを受け続けている状態が続くと、心が疲弊しきってしまい、ある時から突然無気力になってしまう事もあります。

これは私たちの脳が起こす防御反応の1つです。これ以上心身を疲弊させないように、あえて気力を消す事で行動を起こさせないようにし、強制的に心身を休めようとしているのです。

このように何らかの原因で心身が疲弊してしまうと、仕事のみならず全ての事に対して無気力となってしまうのが特徴です。

3.全てに対して無気力であれば病気の可能性も

無気力が何らかの疾患によって引き起こされている場合もあります。この場合、原因は病気にありますので、仕事に関わらず全ての対象に対して無気力となります(前項の「仕事以外に対しても無気力の場合」の状態になります)。

全てに対して無気力の場合は、単に心身の疲弊が原因の事もありますが、それ以外にも何らかの疾患が生じている可能性を考えるべきです。

どの疾患が生じている可能性が高いのかは、無気力以外にどのような症状が認められるかが鑑別のヒントになります。

Ⅰ.うつ病

うつ病はこころの過度な疲労によって、精神エネルギーが全体的に低下してしまう疾患です。

症状としては無気力の他に、

  • 気分の落ち込み
  • 不安の増悪
  • 集中力の低下
  • 疲労感
  • 不眠、食欲低下
  • 自責感・罪悪感
  • 希死念慮

といった症状を認めます。

Ⅱ.統合失調症

統合失調症は、脳のドーパミン神経からのドーパミンの放出が過剰となり、それによって幻覚妄想状態となったり、その刺激によって脳が障害を受ける事によって、無為・自閉・無感情になってしまう疾患です。

症状の1つとして、無気力に近い状態(無為)も出現しますが、それ以外にも、

  • 幻覚(正常であれば感じられない感覚を感じる事)
  • 妄想(通常ではあり得ない事を確信する事)
  • 興奮
  • 感情平板化・感情鈍麻(感情表現が乏しくなる)
  • 認知機能障害(情報処理能力、注意力・集中力などが低下する)

などが認められます。

Ⅲ.甲状腺疾患

私たちの首の前方には甲状腺という臓器があります。

甲状腺は甲状腺ホルモンというホルモンを分泌する臓器ですが、この甲状腺ホルモンは身体の代謝を活性化させるはたらきがあります。

甲状腺ホルモンがしっかりと分泌されれば、代謝も上がり、私たちの身体は活動的になります。これにより気力も十分に発揮されます。

しかし甲状腺ホルモンの分泌が不十分になってしまうと、私たちの身体の代謝は下がり、これによって活気が低下してしまい無気力となる事があります。

甲状腺疾患が生じているのかどうかは、血液検査によって甲状腺ホルモン値を確認する事で診断が出来ます。

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