心因性うつ病とは? -治療法は?-

【前回の記事】
心因性うつ病とは?
心因性うつ病とは? -どんな症状なの?-

心因性のうつ病が発症する原因や、症状について見てきました。
次は、心因性うつ病の治療方法について見ていくことにしましょう。

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<まずは休養が基本>

まずは休養が必要です。

「休む」という治療は、精神疾患に限らず あらゆる病気の基本です。

たとえば、風邪をひいた時の事を思い出してください。
風邪の治療では、薬を飲む事も大切だし、 栄養をとる事も、大切な治療ではあります。

でも、いくら薬を飲み、栄養に気をつけていても、 まったく休んでいなければ治りません。

「毎日2時間しか寝ていない」
「風邪でも仕事に行かざるを得ない」

こんな状況では治るものも治りません。

うつ病でも同じことが言えます。

薬を飲み、栄養をとっても しっかりと「休まなければ」治らないのです。

さらにうつ病では、風邪などの内科疾患よりも、 余計に「休むこと」が重要になります。

それは身体を休めるだけではなく、 「こころ」も休ませなくてはいけないからです。

うつ病は、「忙しさ」「疲れ」でも悪化します。
忙しかったり、疲れていると、こころに余裕が持てないため、
うつ病の改善は非常に乏しくなります。

もともと、うつ病の方は熱心・真面目な方が多いため
「休職して家でゆっくりしてください」と
休職の診断書を出しても家で仕事をしたりしてしまう方もいます。

これでは治らないのです。

ゆったりとした気持ちを持つには、仕事や勉強からいったん離れて、
散歩にいったり、趣味をやってみたりと 「こころ」を休める事が大切なのです。

<発症原因を取り除く>

落ち込んでしまった原因がある場合、その原因を「取り除く」事も大切です。

心因性のうつ病は、ストレスが原因で起こることが多いです。
そのため、そのストレス源を取り除く必要があるのです。

もちろん、簡単には取り除けない事も多いでしょう。

それでも、「少しでも楽になるように環境を調整する」事ができないか 考えてみてください。

いじめが原因ならば、転校をする。
あるいは教師や教育機関に働きかけ、それの改善を要求する。

職場でのストレスが原因であるならば、部署替えなども有効かも知れません。

「何か特定のもの」が原因である場合、 これでうつ病は軽減される可能性が高いです。

しかし、中には「全く取り除けない」「環境調整も難しい」原因もあります。
たとえば妊娠や出産を契機にうつ病を発症した場合、リセットは困難でしょう。
リセットをしたとしても、更に状況が悪くなることも考えられます。

こういった場合は、他の治療方法を検討する必要があります。

「原因を取り除く」「環境調整をする」という方法は
原因があり、積極的に働きかけることができる場合は有用となります。

自分ひとりでは解決できない場合は家族や医師の力も借りましょう。

例えば、診断書に「配置転換・異動が望ましい」と書いてもらえば
職場の環境調整はしやすくなるでしょう。

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<カウンセリングと投薬>

心因性のうつ病にはカウンセリングも有効です。

カウンセリングでは辛かった原因をとことん聞いてもらったり、
どんな原因が自分を苦しめているのかを見つめなおしたり、
どのように考えていけば楽になれるのかを相談したりします。

カウンセリングは効果が出るまでは時間がかかりますが、
「落ち込みやすい思考を変えていく」というアプローチのため、
うつ病が再発しにくくなり、非常に有効な治療です。

また、投薬治療を行う事もあります。
軽症の場合は、投薬のみで改善するケースもあります。

カウンセリングは投薬と比べると時間もお金も多くかかってしまうため、
「まずは薬を試してみて、ダメならカウンセリングもやります」 という治療が
現実的には多くみられます。

しかし薬はあくまで症状を緩和してくれるだけであり、
「原因を治しているわけではない」ところがありますので、
根本の治療にならないのも事実です。

薬とカウンセリング、それぞれメリットとデメリットがありますので、
主治医と相談して、上手く使い分けていきましょう。

<周囲のサポート>

心因性のうつ病の場合、周りからのサポートもとても重要で、
これも大きくいえば1つの「治療」になります。

たとえば、配偶者の死によってうつ病になってしまった場合を考えてみましょう。

この患者さんをを支えるのは、医師や薬だけではありません。

本人がストレスに打ちのめされた状態であるので、 自分の力だけで立ち上がるのは難しい。
そんな中で頼りになるのは、やはり周囲の力なんです。

家族や友人、親戚など周囲の人が温かく寄り添ってくれるだけで
そうでない場合と比べ、何倍も早くうつ病は改善します。

周囲の人は、何も特別な事をしなくてもいいんです。
「温かく、ゆっくりと見守ってあげる」事が大切です。

焦らせず、患者さんが何かつらい事があれば聞いてあげる。
それだけで、うつ病の方はとても勇気がもらえるものなのです。

間違っても、「早く治ってほしい」からと焦らせたり、無理にがんばらせてはいけませんよ。

<まとめ>

・心因性うつ病の治療の基本は「休む事」

・原因があれば、それを取り除いたり、環境調整する事も大切。

・カウンセリングや薬も必要に応じて使っていく

・更に周囲の温かい見守りがあれば、何倍も早く改善していく

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