ワクワクする事がこころにもたらす効果とワクワクを取り入れる5つの工夫

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みなさんは最近、「ワクワクする」という気持ちを感じる事はありましたか。

子供の頃は皆さん、たくさんワクワクしていたはずです。しかし成長して大人になるにつれ、ワクワクするという気持ちを持ちにくくなっていきます。

子供の頃は旅行や誕生日、クリスマスなどのイベントをワクワクしながら待っていたのではないでしょうか。また学校での授業中にも、放課後に友達と遊ぶ事を考えてワクワクしていたかもしれません。

しかし大人になるとイベントもそこまでワクワクしなくなります。久々に友人と会うとなっても昔ほどのワクワクは生じない方が多いのではないでしょうか。

多くの方が年を重ねるとともに人生に慣れていき、ワクワクする気持ちを持てなくなっていくのです。

大人になればどうしても同じような毎日の繰り返しが多くなりますので、ワクワクするのは難しいと感じるかもしれません。あるいは大人というのは落ち着いているべきで、そんなにしょっちゅうワクワクなんてすべきでないと考える方もいるかもしれません。

でも少し思い出して欲しいのです。

何かにワクワクしていた子供の頃は、今よりももっと毎日を楽しめていませんでしたか。今よりも毎日が楽しく、前向きに生きていたのではないでしょうか。

ワクワクする気持ちは、未来に希望を与え、気持ちを前向きにしてくれます。何か気持ちを落ち込ませるようなストレスが襲ってきても、楽しみな未来があれば私たちはこころの健康を保つ事が出来ます。

そして、この事実はこころの健康にも非常に役立ちます。

最近気持ちが晴れなかったり気持ちが沈みがちだという方は、何かワクワクできる事があるかを考えてみて下さい。

もしワクワクするものがないのであれば、ワクワクするような事を日常に取り入れてみれば今よりも心晴れやかに生活できるようになるかもしれません。

ここでは「ワクワク」という感情が私たちにもたらしてくれる効能、そして日常にワクワクを取り入れるための工夫について紹介させていただきます。

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1.ワクワクの正体は?

「ワクワクする」という感情って、より具体的に言うとどのような感情なのでしょうか。

最近、ワクワクしていないという方も昔にワクワクした経験を思い出してみて下さい。

ワクワクするという感情は「明るい未来に対する希望」であり、将来、自分にとって好ましい事が起こると信じる事です。

そしてその明るい将来を信じているからこそ、それを楽しみに今を前向きに生きる事が出来るようになります。

子供の頃、クリスマスをワクワクして待っていたのは、「プレゼントをもらえる」「家族みんなで楽しく過ごせる」「おいしいものを食べられる」という明るい未来(クリスマス)がやってくると信じていたからです。

私たちは明るい未来を信じる事が出来れば、今がつらくても耐える事が出来ます。反対に、自分の将来が絶望的だと判断してしまうと、今のつらさに耐えられなくなります。

つまりワクワクした気持ちを持っていると、何かストレスに襲われてもそれに耐えやすくなるという事です。ワクワクはこころの安定にとても役立つ感情なのです。

毎日生きている中で、ある程度のストレスは必ず生じます。生きていればイヤな仕事もしなくてはいけませんし、合わない人との付き合いもしなくてはいけない事もあります。

時には「もうイヤだ」とストレスに潰されそうになる事もあるでしょう。しかしワクワクする気持ちを持っていれば、このようなストレスがあっても、前向きに生きていきやすくなるのです。

金曜日に大変な仕事があっても、何とか頑張れるものです。それは「これを乗り切れば明日は休日だ」という「ワクワク」があるからです。更に休日に大好きなアーティストのライブに行くなど、楽しみな予定があればワクワクも更に高まり、どんなにつらい仕事でも乗り越えられるでしょう。

こう考えると、この「ワクワク」を日常にうまく取り入れる事は、こころの安定にとても役立つ事が分かります。

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2.ワクワクは意識的に作らないとやってこない

落ち込みやすい方や気分が不安定になりやすい方は、ワクワクする気持ちを取り入れる事が大切です。

しかしワクワクは待っていれば自然とやってくるものではありません。

子供のうちは親や周囲が、あなたがワクワクするイベントを用意してくれます。そのため自分が何もしなくてもワクワクは自然とやってきます。

しかし大人になったら自分でワクワクできるイベントを意識的に取り入れないといけません。漫然と毎日を過ごしていたらワクワクはほとんどやってこないのです。

私たちは本能的に安定を望みます。

安定は悪い事ではありません。ある程度将来の見通しが立てやすい方が精神的にも楽に過ごせるものです。

しかし安定しすぎている状態、例えば「毎日が同じ事の繰り返し」「これから10年後の自分も見えてしまう」という状態だと、確かに不安は少なくなるかもしれませんが、退屈感や虚無感を感じるようになるでしょう。

この状態でワクワクするという感情を生じさせるのは困難です。つまり何となく毎日を過ごしているだけではワクワクはほとんど起こらないのです。

とは言っても、安定した毎日が不要なわけではありません。「明日はどうなるか分からない」という生活は、メンタルが強い方はワクワクするかもしれませんが、通常であれば不安に押しつぶされてしまうでしょう。

そのため基本的には生活は安定させ、その上にスパイスのように「ワクワクする事」を適度に取り入れてみるようにしましょう。

3.ワクワクがもたらす効果

周りの活発的に活動している人、いつも元気で楽しそうに見える人をよく観察してみてください。

そういった人は、ワクワクすると感じるであろうことを定期的に取り入れている事に気付くはずです。

休日には好きな趣味に打ち込んだり、定期的に旅行に行って非日常を体験したり、人とたくさん会って新しい発見をしていたり・・・。

このようにワクワクを定期的に取り入れている人は総じて、前向きで気持ちも安定しています。

ではワクワクが具体的にどのような作用をもたらしてくれるのかを考えてみましょう。

Ⅰ.ストレス耐性がつき、気持ちが安定しやすい

ワクワクの一番の効能は「精神の安定」です。

私たちは未来に希望があると、現在の困難に耐えやすくなります。

「この仕事を1年続けて欲しい」と言われた後、「でも1年後には退職してもらうけど」と悲観的な将来を伝えられるのと、「1年しっかり続けてくれたら昇進を約束する」と希望のある将来を伝えられるのとでは、どちらの方が仕事に耐えられるでしょうか。

答えは明らかです。

将来に希望がなければちょっとしたストレスや苦痛で、仕事を継続する気力をなくしてしまうのでしょう。しかし将来に希望を持っていれば「あとちょっと頑張れば昇進できるんだ」というワクワクした気持ちを持てるため、つらさに耐えて頑張る事ができます。

ワクワクした気持ちを持っていると、このようにストレスを跳ね返しやすくなるのです。

Ⅱ.人とのコミュニケーションが増える

何にワクワクするかは人それぞれで異なりますが、一般的にワクワクするものの多くは人との接触があるものです。

  • 旅行
  • ライブ、コンサート
  • イベント計画
  • ボランティアなどの活動

などなど。

このようなワクワクするイベントは自分の気持ちの安定だけでなく、その活動を通して価値観の近い仲間を増やす事が出来ます。

人は孤独だとこころが不安定になります。反対に自分を理解してくれる人が周囲にたくさんいればいるほどこころは安定しやすくなります。

自分の気持ちを分かってくれる人が周囲に多くいる事も、気持ちを安定させるためにはとても重要なのです。

Ⅲ.様々な経験により価値観・考え方が広がる

ワクワクする事というのは、自分にとって楽しみな事や大好きな事ですから、その体験は自分の記憶に強く刻まれます。

このような自分に強い印象をもたらす経験というのは、その後の自分の考え方や価値観に影響をもたらします。

ワクワクする事をたくさん行っていると、自然と様々な価値観や考え方が身に着きます。

そして考え方に多様性を持ち、柔軟になると、これも小さな事で落ち込みにくくなる効果が期待できます。

Ⅳ.自分が本当は何がしたいのかが見えてくる

ワクワクする事は自分が本能的ににやりたいと求めている事です。

社会の中で生きていくと、自分の希望は押し殺して、周囲の期待に応えるための行動が優先される事が多いでしょう。

このような生活に慣れてしまうと、次第に自分の本当の希望は何だったのかが分からなくなってしまい、大してやりたくない事を「仕事だから」と続けていくようになってしまいます。

ワクワクする事を日常に取り入れるという事は、このような状態の方にとても有効です。

自分が本当にしたい事は何なのかを見直すきっかけを作ってくれるのです。

4.日常にワクワクを取り入れるための6つの工夫

ワクワクする気持ちは、自分で意識して作らないとやってくる事はありません。しかしその方法は決して大きな手間がかかるものではありませんし、お金をかけないと出来ない事でもありません。

日常の中にもワクワクする事というのはたくさんあります。同じような毎日を漫然と繰り返している中でそれに気付かなくなってしまっているだけなのです。

ではあなたにとってワクワクする事を日常に取り入れるためにはどうしたらいいでしょうか。

ワクワクを取り入れるために意識していただきたい事・実行していただきたい事を紹介します。

Ⅰ.ワクワクする事を書き出す

まずは自分が何にワクワクするのかを書き出してみましょう。

久しくワクワクしていない方は、自分が何にワクワクするのかが分からなくなっているかもしれません。

その場合でも諦めず、時間がかかってもいいので少しずつ考えてみてください。

最近でなくても、子供の頃にワクワクした事でも構いません。どのような事があったでしょうか。「もし今週末にこれがあったらワクワクして週末まで乗り切れる」というものにはどのようなものがありますか。

その中から少しずつ「ワクワク」を見つけ出していきましょう。

ワクワクを封印してきてしまった方にとっては時間のかかる作業ですし面倒な作業に感じるかもしれません。しかしその見返りは必ずあります。

「そういえば、友達に誘われてサッカーの観戦に行ったときはワクワクしたなぁ」
「子供の頃、遠足の一週間前から楽しみでワクワクしてた」

このような経験を少しずつ思い出してみて下さい。

Ⅱ.ワクワクする事を分類する

ある程度自分にとってワクワクする事が分かってきたら、書き出したものを分類していきます。

具体的には次の3つに分類してください。

  1. 一人でも簡単に出来るもの
  2. 他の人と一緒にやるもの
  3. 手間と時間がかかり、ある程度の休日が必要なもの

「一人でも簡単に出来るもの」はワクワクの度合いとしては小さめかもしれません。しかし簡単に出来る分、週に1回や二週間に1回など、短い間隔で取り入れる事が出来るでしょう。

「他の人と一緒にやるもの」は、一人でやるものと比べるとみんなの予定を合わせないといけない分、頻繁に行う事は難しくなります。しかしその分、1人では得られない温かさをもたらしてくれるでしょう。

このようなものは1カ月~数カ月に1回の間隔で入れるのが良いでしょう。ただ、もちろんみんなの予定が無理なく簡単に合うようであれば、より頻回に入れても問題ありません。

「手間と時間がかかり、ある程度の休日が必要なもの」は、簡単にお休みを取れる方でない限りそうそう何回も出来るものではありません。しかしその分、非日常感が強く、とても強いワクワクが得られるでしょう。年に1~2回などの間隔で入れていくようにしましょう。

これらの3つを適切な間隔で定期的に日常に入れていくようにしましょう。すると日常に常にワクワクがあるため、こころも安定しやすくなります。

3つのワクワクする事の一例をあげますので参考にしてみてください。

1人で出来るもの 複数人でやるもの ある程度の手間・時間が必要なもの
好物を食べる
映画を観る
ゲーム
銭湯・温泉
バーベキュー
キャンプ
ライブやコンサート
スポーツ観戦
ボランティア活動
友人とランチ
デート
旅行
起業やサークル立ち上げ
資格を取る
遠方の友人に会いに行く

Ⅲ.休日も朝に起きる、休日は必ず予定を入れる

平日に仕事をしている方の場合、どうしてもワクワクする事は休日に入れる事が多くなります。

休日は必ず1つはワクワクするイベントを入れるべきです。

休日をダラダラと過ごしてしまい、日曜日の夜に「休日何もしなかったな・・・」「無駄に過ごしてしまった」と後悔した事はありませんか。

ワクワクするイベントが何もないと、身体は休める事は出来るかもしれませんが、このような後悔が生じればこころは休まっていません。

土日がお休みの方は、1日は予定を入れずゆっくり過ごしても良いのですが、1日はワクワクする予定を入れるようにしてみましょう。

Ⅳ.好きなものを漫然と消費しない

ワクワクを効果的に得るために大切な事があります。

それは楽しみを漫然と消費してはいけないという事です。

例えば好きなお菓子があるとします。

それを初めて食べたときは感動したはずです。「また食べたいな」と思い、次にそれを買った時は食べるまでワクワクしていたのではないでしょうか。

でもそのお菓子がいつでも好きなだけ食べられるという状況になってしまうと、最初は幸せを感じるかもしれませんが、すぐに飽きてしまうようになります。こうなるとワクワクするはずの大好きなお菓子が、ただの普通のお菓子になってしまうのです。

せっかくのワクワクの源を、このような漫然とした消費でなくしてしまうのはもったいなさすぎますよね。

ワクワクを維持するにはメリハリが大切です。

例えば「好きなお菓子は平日は我慢、休日になったら食べられる」といったメリハリのあるルールを作れば、いつまでも大好きなお菓子でワクワクする事が出来ます。

Ⅴ.他者を喜ばせよう

自分1人でもワクワクする事はありますが、やはりその多くは誰かと一緒にやる事ではないでしょうか。

という事は、他の人と良好な関係が築けていればいるほど、ワクワクできるチャンスも多くなるという事です。

これを増やす方法は簡単です。

誰かと一緒にワクワクする事をしている時は、自分だけが楽しむだけでなく、「これをしたらあの人は喜ぶだろうな」と気付く事があったらどんどんとやってみる事です。

相手が喜んでくれれば自分もうれしいはずです。また相手もあなたを喜ばせようと考えてくれるようになります。

これによって、いい人間関係が築けるだけでなく、ワクワクするイベントをもっと楽しみなイベントに進化させていく事ができます。

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